称名滝(ショウミョウダキ) 2003/09/27 富山県中新川郡立山町 落差:350m 上から70m、58m、96m、126mと4段に分かれ、滝壺は深さ6m、直径60m。 雪解けの頃には右側の崖から落差500mものハンノキ滝をつくる。 立山を訪れた法然上人が滝の轟音のなかに、「南無阿弥陀仏」と称名念仏を聞いたことが、滝名の由来という。 駐車場から遊歩道を20分程歩き滝見台から眺めるのが通常だが、工事中のため滝見台の手前の『八郎坂』と呼ばれる大正時代開設の登山道を40分ほど登ったビューポイントから眺めた。 弥陀ケ原の天空から滝水が飛び出てくるこのスケールにはしばし絶句。 娘のころ国鉄の車掌をしていたという沿道の食堂の80歳の老婆は、滝の全景はこのポイントから紅葉の頃(10月末〜11月)の眺めが最高といい我々に再来を薦めた。 そして、我々の次の旅先までの駅名を一気に念仏のように復唱してみせ仰天させた。 「まあ、あれからず〜とこの山ん中から出たことがないです」・・とポツッと言った。 最高の自然環境での一生を、ある意味羨ましく思ったが、老婆には別の思いもあったのか? |