洒水の滝(しゃすいのたき) 2006/10/11 神奈川県足柄上郡山北町平山 落差:3段落差合計114m、一の滝:69m、二の滝:16m、三の滝:29m 滝の向き:東向き 洒水の滝のある山北駅は明治の中期、東海道線の開通とともに箱根越えの基地駅として開業し、機関庫が置かれ、一時は総勢約600人が働いていたという地。 当日最勝寺境内の赤い橋の手前の名水の注ぎ出口まで行くと「落石進入禁止」の標示で進めない。その場から一の滝の二段の上半分だけを拝ませてもらい撮ってきた。 「新編相模国風土記稿」では「蛇水の滝」と記されているというが、2段で落差69.3mと言われる「一の滝」の捩れ具合に蛇を連想し「蛇水の滝」としたとしても不思議でないが、それを「洒水の滝」と音読みをひねり出したであろう僧侶もしたたかな賢者と感じ入るのだが・・・私だけの邪推だろうか。 洒水は密教では浄を念じた香水をいうのだそうだ。二の滝以上をみることが出来ないのが残念だ。 赤い橋になじめない私には青空が冴えていたのがせめてもの慰めだった。 |