矢研の滝 2006/11/13
宮崎県児湯郡(こゆぐん)都農(つの)町大字川北尾鈴
落差:73m 幅:30m
滝の向き=南西
 この日延岡のプラザホテル延岡リーグァをチェックアウトして9時半ころ滝に到着した。
鹿児島からきたという二人の老人が長靴姿で撮影していたがしばらくすると「あばよー!」と手を振りながら帰っていった。
滝の前は私一人の贅沢な空間になった。
遊歩道から滝壷までの200mくらいは大きな岩がごろごろと転がっている河原だ。
ほぼ中間あたりに岩のない大きな丸い滞溜ができていて滝の姿が映りこんでいる。 滝壷は濃いブルーの水を湛え落差のわりには静かな水音だ。
幅30mといわれる滝幅は細って水量は少ないほうではないかと思われるが、増水時は滝壷に近寄ることもできない形相を見せることだろう。
滝床の岩肌が適度に湿りを残して美しく輝く至福の時間は瞬く間に過ぎてしまった。 後ろ髪を引かれる思いで滝を後にしたのは正午に近い時刻だった。 次回は午後の陽射しを受けて光る「矢研の滝」を見にこよう。