蟻ケ滝 2008/12/08
滋賀県大津市坂本本町蓬莱峡
落差:8m
滝の向き=東
 そして、まだ失敗はこの後も続いた。
木製階段に帰り着き浅山さんがザックを背負ったところでそのまま来た路を帰れば15分で高校グランド脇に帰れたはずだった。
ところが木製階段の上の登山路は、来た路の細い木の根路に比べ倍以上の広幅の平坦路だったためそちらから下山しようということになった。
これが失敗の元で広幅の平坦路は次第に細くなり遂には消えてしまったのだ。
天を見上げると「比叡山坂本ケーブルカー」の軌道側壁が見えている。
「あそこまで登って軌道上を下ればえ〜」
と発想し土砂崩れ防止のネットを掴んでよじ登りだしたが殆ど7~80度はある傾斜は、ほんの6~7mくらいの高さに辿りつくのに大汗。
上に出たらケーブルカーが下りてきた。
明々とランプで照らし出された我が身の置き所がないのだ。
すれ違いざまに乗客の驚嘆の表情が見てとれた。
昔見たTV映画「逃亡者」のリチャードキンブルの心地だ。
登り途中の浅山さんが「くくくっ〜!(^_^)」と下で殺し笑いしている。