田立の滝群主瀑の 天河滝(てんがだき)2005/06/04
長野県木曽郡南木曽町田立
落差35m 幅13m
 木道には、アイゼンの爪痕が無数にある遊歩道というより登山道だ。
標高1300mの花崗岩の白壁に流れ落ちる滝は美しく清清しい。 落差96mと標示されるがどうみてもそんなにはない。 華厳の滝で97m、箕面の滝が33mとなれば箕面の滝に近いように見える。

 戦国の戦火で壊れた都の神社仏閣修繕に木が伐採され地元から裸山を見上げると、霧ケ滝、天河滝、不動滝が一本に立っているように見えタルダチ>タダチになったとか。
そのせいかどうかこのあたり一帯は尾張藩の留山(山林保護のため狩りや伐木を禁じた山のこと)だったこともあり地元の人々が滝を神聖視し、雨乞いの神事以外に山に入る事を禁じたという。

 うるう滝、らせん滝、洗心(せんしん)滝、霧ヶ滝、天河(てんが)滝、不動滝、そうめん滝等大滝川の峡谷にかかる無数の瀑布を総称して「田立(ただち)の滝」と呼ぶと案内されている。