八草の滝 2006/05/30 和歌山県白浜町日置(ひき) 品瀬川谷 落差:22m 小橋の先の「八草谷→」の標示を左折して杉林に入ってゆくと、微かに滝音がきこえ5分で滝壷に着く。 たこ入道のように枝を伸ばした大木が滝前に茂っていて殆ど陽光は差し込まない。 正午過ぎのため、独特の壁色の滝はキラキラ輝き、22m以上に見える滝は途中でスプリンクラーのように撒き散らして降ってくる。雨の後は急に増水し恐ろしい形相を見せるのだろう。滝下の乾いた川床がはっきりとした川幅を形成していてそれを想像させる。美景滝ではないが日置川対岸からみる印象とは趣きが異なり特異だ。 滝壷は無いに等しく5mも流れずに伏流水となって岩の下に消えてゆく。 大きな岩山が日置川に向かって崩落した上に樹木が茂ったのが現在の川岸とすれば対岸から見た景色に説明がつく。 100滝の中には、こんな野生滝もあっていい。資格充分だ。資格から言えば有名滝ほど人造臭が漂い疑わしい。 |